2026年9月2日 · 文:Kiyo Darner · 約3分
看板を持っている女の子は、実在します
うちのホームページに、黒板を持った女の子がいます。誰かがうちのために作ったマスコットだと思われがちです。
実在の人物です。ここではみんな、モモちゃんと呼んでいます。
どういう人か
常連で、毎週水曜にうちに集まっているアートのNPO、TEN TENの創設メンバーのひとりです。そして何より、とても大切な友人です。
本業は不動産。フルタイムのブローカーですが、彼女に関してはそれがいちばん面白くない情報です。
バトントワリングをきちんとやっていた人で、しかも相当うまい。最近はあまりやらないようですが、うちのSNSをさかのぼると、ちらっと映っているはずです。
そして、僕が知っているなかでいちばん優しい人です。お世辞で言っているのではありません。部屋を見ていれば分かる事実です。モモちゃんが入ってくると、その場の全員が話しかけたがる。何度も見ているので、もう偶然だとは思っていません。
ステッカーになった経緯
数年前、バナーに女性のキャラクターが必要になりました。
アビゲイルにモモちゃんをもとに描いてもらって、そのあと、これはステッカーと転写タトゥーにしたほうが面白いと思いつきました。本人をちょっと恥ずかしがらせるためだけに。
そのタトゥーを首に貼って、イベントに向かう彼女を迎えに行きました。
計画はそれだけです。一晩で終わるはずの冗談でした。
冗談がホームページに残るまで
だいぶあとになって、このサイトを作っているとき、看板を持つキャラクターをどんな絵柄にしたいのかアビゲイルに説明しようとしていました。頭の中でははっきりしているのに言葉にならない、あの状態です。
アビゲイルが言いました。「ああ、モモちゃんのステッカーみたいな感じ?」
そう、まさにそれです。そうやって看板の女の子はモモちゃんになりました。誰も決めていません。この店のことは、だいたいそうやって決まります。
絵についてひとつ
あのステッカーは、アビゲイルに「人」を実物のグッズ用に描いてもらった最初の仕事でした。
LineとWhatsAppのスタンプでは人を描いてもらったことがありますが、この何年かでうちのために描いてもらったものは、ほとんどが動物か妖怪です。犬、だるま、いろんな生きもの。モモちゃんはその例外で、いまはいちばん最初に目に入る存在になりました。
それでいいのだと思います。アビゲイルはこの店に一度も来たことがないのに、この店をいちばん店らしく見せている人物を描きました。
黒板を持っているのが誰なのか気になっていた方へ。不動産ブローカーで、バトントワラーで、アートNPOの創設メンバーで、この部屋の全員がいちばん会えてうれしい人です。
本人は何も望んでいません。僕が勝手に顔をタトゥーにして、そのままインターネットに載せました。
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