2026年8月22日 · 文:Kiyo Darner · 約8分
BrotakuとClose the Door Behind You
Jurakuはこの街で2つのスポンサーを務めています。ひとつはポッドキャスト。もうひとつは、ゲーム大会を軸にしたライブのコメディショーで、コメディアンがステージの脇に座り、プレイ中の選手を実況でいじり倒します。
一見、関係のない2つに聞こえます。でも実は同じ話で、始まりはラーメンのアカウントでした。
ラーメンの頃
Christosと出会ったのは、開店して1年目、2018年頃のことです。当時の彼はramenreviewsnycというアカウントをやっていて、街じゅうのラーメンを一杯ずつ食べ歩いては記録していました。
開店したばかりの店にとって、この時期にこういう人と出会うのは特別なことです。ニューヨークでラーメンをレビューしている人は、開店1年目のラドロー通りの居酒屋よりずっと資金のある店をいくらでも回れるのに、彼は何度も足を運んでくれました。その後も連絡は取り合っていました。意図したわけでも、定期的でもない、ごく普通のかたちで。
そして彼はコメディを始めた
数年後、彼はchristoscomedyとしてスタンダップをやっていて、そこで改めてつながり直しました。いくつかコラボレーションもしました。大がかりなものではありません。バーとコメディアンがお互いに役に立てる範囲のことです。
ここははっきり書いておきたい。いちばん飛ばされやすいところだからです。計画はありませんでした。どちらかが売り込んだわけでもない。うちのラーメンをレビューしていた男が別のことを始め、それでもお互いの連絡先に残っていた。それだけです。
Close the Door Behind You
そして彼はポッドキャスト、Close the Door Behind Youを始めます。Doc Judとの共同ホストで、ポッドキャストとしてもライブのスタンダップショーとしても展開していて、NetflixやHuluに出演するコメディアンも登場します。エピソードはYouTubeで配信。ライブは毎月第1日曜と最終土曜です。
スポンサーになる前に、僕はゲストとして何度か出演しました。この順番は自分にとって大事です。名前を出す前に、実際にその場にいたということですから。
Brotaku
そして同じチームから生まれたのがBrotakuです。Close the Door Behind Youがポッドキャスト。こちらはライブのショーで、まったく別ものです。
コンセプトは3行、それで全部わかります。ゲームで勝負、賞金をゲット、そして実況でいじられる。 公式サイトの一文が僕の説明よりうまい。「プレイヤーは真剣。こちらは真剣じゃない」。
ステージ上でトーナメントが進み、その横でコメディアンたちが実況します。手加減はありません。いじられることがこのショーです。4人のバトルロイヤルで始まり、1対1に絞られていく。観客も座って見ているだけではありません。ヤジを飛ばし、ワイルドカード枠の行方を左右することもあります。
このワイルドカードの仕組みは、もし自分が大会を開くなら真似したいところです。勝ち上がりは勝敗だけでは決まらない。一部の枠はスタイルポイントで決まる。つまり見ていて面白い人は、勝てなくても上がれる。ルールひとつで、この夜が何のためにあるのかが伝わります。公式サイトいわく、ガチ勢のための場ではない。初心者歓迎。あくまでコメディショーだからです。
ゲームは回ごとに変わります。鉄拳8、大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL、マリオパーティ、そしてクイーンズのカード展の中で開かれたポケモンのトーナメントも。賞金は200〜250ドル規模です。
うちが関わり始めてからも規模は広がっています。Brotakuは2026年ニューヨーク・コメディ・フェスティバルに選出され、OS NYCとも提携。実況はNetflix、Hulu、Don't Tell、The Comedy Cellarに出演するコメディアンたちです。2027年にはツアー化の話も出ているそうです。
ライブが主体ですが、会場にいなくても観られます。トーナメントはTwitchとYouTubeで配信されていて、過去回もチャンネルに残っています。
回しているのはChristosですが、公式サイトのクレジットには12人の名前が並びます。この手の夜の裏側にいる人数として、多くの人が思うよりだいたい12人分多い、ということです。
その彼から「フードを担当してもらえないか」と声がかかりました。僕はゲーム好きなので、返事にかかった時間はご想像のとおりです。
いまJurakuはKarlsBalls Takoyakiとともにフードスポンサーを務めています。カールたちは日本国外で唯一、日本コナモン協会に認定されたたこ焼き店で、こうした現場には軽トラのキッチンカーで来ます。つまりコメディクラブに唐揚げとたこ焼きが並ぶわけで、これが思っている以上にいい夜になります。
開催はJuraku店内ではありません。多くはEastVille Comedy Club、いくつかはOS NYC、一度はクイーンズのSanger Hallでした。ラドロー通りに来てトーナメントを探すことにならないよう、はっきり書いておきます。
僕が持っていくもの
唐揚げです。
うちで食べたことがあればわかるあれです。店で出しているものと同じ。切って、漬けて、片栗粉をまぶし、二度揚げる。
この二度揚げがすべてです。表面の水分を飛ばしておかないと、置いているあいだに内側からの蒸気で衣がしんなりしてしまう。揚げてから20分経って、コメディクラブで手に取ってもらう頃にも衣が立っているのはそのためです。一度しか揚げなければ、皿の上では悪くなくても、10分後には情けないことになります。
行かれる際は、ぜひ探してみてください。唐揚げを配っているのがうちです。
なぜ2つとも
レストランはスポンサー先をどう決めているのか、と聞かれることがあります。うちの場合、マーケティング上の判断だったことはほとんどないし、今回は間違いなく違います。
開店1年目に、麺について書いている男と出会った。その男がコメディアンになり、ポッドキャストのホストになり、格闘ゲームで戦う人たちをコメディアンがいじるゲームショーを回すようになった。そのたびに引き受けてきたのは、知っているやつだからです。数字を見て決めたことは一度もありません。
やり方としてはそれだけ。拡張性はないし、そうしようとも思っていません。
Brotaku: brotakulive.com / Twitch / YouTube / Instagram / TikTok Close the Door Behind You: YouTube / Instagram
開催日は流動的なので、次回については各アカウントをご確認ください。Jurakuの予定はイベントページに掲載しています。
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