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コミュニティ

2026年8月13日 · 文:Kiyo Darner · 約5分

第1回 Jurakuオリンピック — 一枚の羽織、二人、そしてラーメン一杯

8月5日水曜日、毎週恒例のTEN TEN NYCミートアップがオリンピック仕様になりました。

告知に書かれていたのは「運動神経は不要」。あの夜をこれ以上正確に言い表した言葉はありません。

競技は5種目。そのうち4つ目が、いまも語り継がれているあれです。

1. お箸で豆つかみチャレンジ

器から器へ、豆をできるだけ多く移す。制限時間は30秒。お箸のみ、手は使用禁止、一度に運べるのは1粒まで。落とした豆はカウントされません。

説明は簡単ですが、店中に見られながらやると話が変わります。

2. ブラインドビールテイスティング

用意されたのは5種類。そこから1人3種類が注がれ、それぞれ何のビールかを紙に書きます。正解1つにつき1ポイント。もちろん21歳以上限定です。

理論上は、ビールに詳しい人ほど有利になるはずの種目でした。

3. シェイクシェイクフライチャレンジ

片手に歩数計を持ち、その同じ手だけで60秒間フライの袋を振り続けます。振った回数が多いほうが勝ち。持ち替えは禁止で、袋が破れた時点で失格。このルールのせいで、いちばん振りたい瞬間に手が止まる人が続出しました。

さらに任意のハンデもありました。振る腕に重りを装着し、それでも上位3位に入ればボーナス2ポイント。挑んだ人が何人もいました。

4. 二人羽織ラーメンチャレンジ

いまも語り継がれているのが、この種目です。

二人羽織の説明は不要だと思うので省きます。宴会の余興でおなじみの、あれです。

ルールはこうでした。2人1組、羽織は1枚、制限時間3分。前の人は手を使えません。後ろの人が腕の役を担います。3分間でより多くラーメンを食べたチームの勝ち。

他の種目より賞品が豪華だったのは、単純にいちばん汚れる競技だったからです。

丼一杯のラーメンをめぐって2人が怒鳴り合う光景は、この店で起きたことの中でいちばん面白い出来事でした。

ちなみに英語圏のお客さまには、この芸の説明から必要でした。イギリスの番組『Whose Line Is It Anyway?』の「Helping Hands」が一番近い、と言うと伝わります。

5. わさびたこ焼きロシアンルーレット

たこ焼きは2つ。どちらかにわさびが入っています。1つ選んで一口で食べ、そのあと10秒間ポーカーフェイスを保つ。審査員がその顔をじっと見ています。

食べること自体は勝負どころではありません。採点対象は、あくまで表情でした。

  • 8〜10点: 完全に無表情
  • 3〜7点: 表情が動いた、あるいは声が漏れた
  • 0〜2点: 苦悶の表情、または水に手を伸ばした時点で失格

さらに、食べる前に難易度を宣言する必要がありました。ノーマルなら1ポイント、激辛なら2ポイント。当たりを引かず普通のたこ焼きだった場合は一律3ポイントなので、安全策でもそれなりの点は入り、勝負に出るなら顔を保ちきる必要がある、という配点です。

自分で思っているほど、これが得意な人はいません。

賭けられていたもの

各種目の配点は共通で、1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイント。わさびルーレットには独自の採点が上乗せされ、フライには重りボーナスもあったため、外から見ていると合計点はかなり追いにくいものでした。

そして最後に待っていたのが、メダル、特別賞、総額300ドルの賞金、そして初代Jurakuオリンピック王者の称号です。

  • 金: 150ドル、メダル、Juraku賞
  • 銀: 100ドル、メダル、Juraku賞
  • 銅: 50ドル、メダル、Juraku賞

全種目に出られるオールチャレンジパス(ウェルカムドリンク付き)と、1種目だけのシングルパスをご用意しました。観戦は無料。これがかなり好評でした。

ちなみに、私の誕生日でした

日程を狙って合わせたわけではありません。TEN TENが8月5日を選び、私はあとから気づきました。

誕生日に、羽織越しにラーメンを食べさせ合う人たちを眺めて過ごす。事前に希望を書けと言われたら、まず出てこない過ごし方です。実際には、自分で考えたどの案より良い一日でした。

ありがとうございました

競技に出てくれた方、声を上げてくれた方、撮影してくれた方、私の誕生日を祝ってくれた方。そして、ただの水曜の夜をニューヨークらしい見世物に変えてくれたすべての方に、ありがとうございました。

オリンピックは一度きりです。でも、その母体であるミートアップは続いています。TEN TEN NYCは毎週水曜の夜、Jurakuに集まっています。アーティスト、常連さん、友人、そして「なんとなく賑やかな場所にいたい」という人たちの場所であることは、これまでと変わりません。

毎週メダルが出るわけではありません。それでも、ぜひ。

一緒にやっている仲間たちのことはこちら。