2025年11月4日 · 文:Izakaya Juraku · 約3分
ハウンズ ブラックウォッカ — この棚で唯一、日本のものではない一本
うちが出しているものは、ほとんどが日本のものです。これは違います。先に言っておきます。
ハウンズ ブラックウォッカは、カナダ・オンタリオ州ナイアガラで、Four One Six Vodka Ltdによって造られています。カナダのウォッカで、ここにあるのは、他のどれにもできないことをするからです。
なぜ黒いのか
着色料ではありませんし、活性炭を使った小細工でもありません。
色はフルボ酸系の微量ミネラルとフミン酸の配合から来ています。土壌の中で植物が分解してできる成分で、泥炭や豊かな土をそれらしくしているのと同じ系統の物質です。
これによって、色が付いているのではなく、本当に黒くなります。透明なグラスに入れるとインクのように見えます。
味わい
ミディアムボディ。ウォッカとしては厚みがある方です。
**ニュアンス:**レモン、バニラ、スパイス、小麦
**余韻:**なめらかで、ほんのり甘い
ミネラルが穀物の下にかすかな土っぽさを与えます。強く風味付けされたウォッカではなく、たまたま不透明なだけの、きちんとしたウォッカとして飲めます。
アルコール40度。Bartender Spirits Awardsで銀賞を受賞しています。
なぜ置いているか
正直に言えば、カクテルの中での挙動のためです。
黒いスピリッツは、他の何にもできないことをドリンクにします。淡い色の上に重ねれば煙のように見え、柑橘とシェイクすれば灰紫になり、ハイボールにすればただ黒い。それだけで人の目を引きます。
ここに深い日本の物語があるふりはしません。ありません。よく出来たウォッカで、バーで扱っていて楽しい。ボトルが棚にいる理由として、それで十分なこともあります。
飲み方
冷やして、色が見える透明なグラスで。ブラックウォッカソーダにレモンピールが一番シンプルで、たぶん一番良い形です。
マティーニにすると、かなり印象的なものになります。
相性の良い料理
何にでも、というのが正直なところです。ウォッカですから。ただ料理に合わせるというより、長い夜の入口に頼む一杯という性格です。
Izakaya Jurakuで
ハウンズ ブラックウォッカは、Lower East SideのIzakaya Jurakuのウォッカリストに、KISSUIとOKAの隣に置いています。念のため、日本のものはそちらの2つです。
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