2025年8月22日 · 文:Izakaya Juraku · 約2分
だいやめ40 — ライチの香りがする芋焼酎
何も言わずにこのグラスを渡すと、芋だと当てる人はほとんどいません。
たいていライチと言います。ジャスミン、白ぶどうと言う人もいます。芋焼酎ですと伝えると、みんなもう一度香りを取りに戻ります。
だいやめという言葉
「だいやめ」は鹿児島の方言で、一日の仕事を終えた後に飲む晩酌のことです。
九州における焼酎の位置づけが、そのまま言葉になっています。特別な日の酒ではなく、働いた日の終わりを示すもの。プレミアムな一本にその名前を付けるのは、良い冗談であり、同時に良い宣言でもあります。
造っているのは濱田酒造。鹿児島県いちき串木野市の「傳藏院蔵」です。
香りの出どころ
このボトルの話をする価値があるのは、ここです。
濱田酒造が「香熟(こうじゅく)」と呼ぶ製法では、さつまいもを蒸す前に、湿度のある環境で3〜4ヶ月熟成させます。
発酵前のこの熟成が、トロピカルな香りを生みます。何かを添加しているわけでも、酵母の細工でもありません。芋が置かれている間に起きることから、その香りは来ています。麹と蒸留にたどり着く時点で、原料そのものが別物になっているということです。
造りの構成
- さつまいも80%、黒麹米20%
- ステンレスによる減圧蒸留
- ホーロータンクで熟成
- アルコール40%
**香り:**ライチ、赤ぶどう、ジャスミン
**味わい:**濃く、余韻が長い
40度という数字も意図的です。焼酎の多くは25度で、それはストレートでは美しいものの、カクテルにすると消えてしまいます。濱田酒造は、混ぜても負けないようにこの一本だけ度数を上げました。
飲み方
まずはストレートか大きめの氷で。香りときちんと出会うためです。
そのあと、度数の意味を確かめたければ、ホワイトスピリッツの代わりに使ってみてください。ソーダと柑橘を絞るだけ、あるいはハイボールの土台に。消えません。
相性の良い料理
芋焼酎らしく、焼き物と脂。豚バラ串、手羽先、豚の角煮。
ライチ的な側面は、スパイシー枝豆とも面白いことになります。
Izakaya Jurakuで
だいやめ40は、Lower East SideのIzakaya Jurakuの焼酎リストにあります。芋焼酎は苦手だと思っている方こそ、この一本を。
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