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日本酒

2026年4月29日 · 文:Izakaya Juraku · 約3分

松竹梅 オーシャンビュー、スカイライン、麗にごり:バークレーで醸される日本酒

うちのリストにある日本酒のうち三本は、日本のものではありません。カリフォルニア州バークレー産で、そのうち一本は本当に型破りなことをしています。

宝酒造USAについて

宝酒造は1983年、バークレーにTakara Sake USAを設立し、松竹梅の名で醸造しています。

その所在地こそが、オーシャンビューという名の由来です。蔵のあるバークレーの一角は、歴史的にオーシャンビューと呼ばれた、サンフランシスコ湾を見晴らす多様な人々の暮らす地区でした。

アメリカ産の日本酒は反射的に切り捨てられがちですが、それは怠慢です。カリフォルニアは優れた短粒米を産し、水もよく、四十年操業している蔵は思いつきの事業ではありません。

オーシャンビューと白麹という選択

面白いのはこれです。

麹は米の澱粉を発酵可能な糖に変えるカビで、日本酒というカテゴリーが存在する理由そのものです。ほぼすべての日本酒は黄麹(Aspergillus oryzae)を使います。何世紀もこれが標準でした。

オーシャンビューは、代わりに白麹を使っています。

白麹は伝統的に焼酎や泡盛に使われる麹で、日本酒のものではありません。決定的な特徴は、クエン酸を大量に生成することです。九州や沖縄では、この酸は実務上の必需品でした。暑い気候の中でもろみを腐敗から守るからで、南の蒸留の伝統がこれを採用した理由もまさにそこにあります。

これを日本酒に持ち込むと、酸の構成が丸ごと変わります。オーシャンビューは力強く爽やかに仕上がり、通常の日本酒にはないクエン酸の明るさを持ちます。骨格としては切れのある白ワインに近く、柔らかく酸の低い純米にはできない形で魚介の隣に立てます。

うちの焼酎や泡盛の記事を読まれた方には、これは同じ麹が同じ仕事を、別の飲み物の中でしている、ということになります。

スカイライン 純米

オーシャンビューの対になる一本で、味の考え方が違います。ひとつの明るい酸の線ではなく、果実味、旨味、花の要素が複雑に混ざり合います。

この二本がセットで売られているのには理由があります。互いに対比して味わうように設計されていて、それをやってみるのが、麹の選択や造りの判断が実際に何を変えるのかを理解する一番の近道です。

麗にごり

にごりは粗く濾した日本酒で、米の固形分が液中に残ります。濁りも質感も、そこから来ています。

これはビロードのような中甘口で、南国果実と米の香り、そして甘さから予想するより早く引いていく余韻。澱が沈むので、注ぐ前に軽く振ってください。

飲み方

三本ともよく冷やして。

オーシャンビューはワイングラスで、酸に余地をつくって。スカイラインも同様に。麗にごりは小さめのグラスで。軽くしたければ氷を入れても成立するのはこの一本です。

合わせるもの

オーシャンビューは魚介、生牡蠣、生ものと。スカイラインはより幅広く。麗にごりは辛い料理と。甘みと質感が、唐辛子の熱に対して有効に働きます。

Izakaya Jurakuで

松竹梅のボトルは、Lower East SideのIzakaya Jurakuの日本酒リストにあります。最新のメニューをご確認いただくか、開いているものをお尋ねください。