2026年1月2日 · 文:Izakaya Juraku · 約2分
八海山 純米大吟醸45 — 新潟の淡麗辛口を一本で説明する酒
新潟の酒はどういう味かと聞かれたら、この一本を出します。
八海醸造の創業は1922年、南魚沼、八海山の麓。雪深い土地で、新潟の評価を作ってきた蔵のひとつです。
45という数字
これは精米歩合です。削ったあとに残っている割合が45%。残りは磨き落とされています。
米の外側にはタンパク質や脂質があり、重く粗い味の元になります。45%まで磨くとそれが落ちて、きれいなデンプンの中心だけが残る。大吟醸が広がりではなく精密さの味になるのは、そのためです。
水について
八海醸造が使っているのは、南魚沼の雪解けの湧き水です。地元では雷電にちなむ水として知られています。
この水が極端に軟らかい。ミネラルが非常に少なく、それが新潟の酒があの味になる技術的な理由です。軟水はゆっくり穏やかに発酵し、濃くて広がりのある酒ではなく、軽く、ドライで、きれいな酒になる。それを表す言葉が「淡麗辛口」です。
うちのライディーンビールを飲まれた方は、同じ水です。あれも八海醸造が造っています。
グラスの中身
**香り:**控えめ。蒸した米、ほんのわずかな華やかさ
**味わい:**穏やかな米の味。果実的ではなく、精密
**余韻:**澄んでいて、爽やかで、ドライ
大事なのは、この控えめさが狙いだということです。メロンやバナナの香りを強く出す大吟醸はいくらでもあります。これはそうしない。それは欠けているのではなく、選んでいるということです。
提供温度
冷やして10℃前後。きれいさを保ちつつ、香りを閉じ込めてしまわない温度です。
燗にはしません。生酛の純米には熱がよく効きますが、この一本には向きません。
相性の良い料理
刺身の酒です。文字通りの意味で。手巻き、サーモンいくら丼、北海道ホタテの串、ハマチのクリスピーライス。
飲み物に料理を上書きされたくない場面、すべてに向きます。
Izakaya Jurakuで
八海山 純米大吟醸45は、Lower East SideのIzakaya Jurakuの日本酒リストにあります。小瓶と四合瓶、どちらもご用意しています。
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